2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧
五十嵐太郎さんもどこかで言っていたのだが、日本建築学会ではいまだにミースに関する論文が毎月一本くらい提出されるらしい。60年代の近代建築批判から70年代の別文脈への以降(ポストモダン)に従って、日本でのミース熱は冷めていったようだが、これは「…
来年度の専修希望が半端じゃない数って…急にどうしたことなのだろうか。前にバルモントやライスといったオヴ・アラップ(Ove Arup)関係でエントリを挙げたとき、構造家と建築家とのオーヴァーラップが云々と言うことを書いていたのだが、今回はそれとはちょ…
ミースの建築はアーキテクトニックな要素一般の隠喩的次元の価値を低下させた。これはとりわけ柱と壁の関係についての古典的ディスクールの価値低下において顕著である。ハルトゥーニアンの論文「ミース・ファン・デル・ローエ:柱と壁の系譜」は大体上のテ…
3限はデザイン論。「CI」つまりコーポレート・アイデンティティをイメージによって印象付けるかエクスペリエンスによって印象付けるのかというもの。前者はJAL、後者はAppleが例に出されていた。CIとは多分橙と白と黒が吉野家をあらわしているとかそういうこ…
マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して [DVD]出版社/メーカー: TCエンタテインメント発売日: 2006/09/22メディア: DVD購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (21件) を見るまえ映画だったこれがDVDになったので観てみた。ルイス・カーンの三つ目…
1910年代後半から1920年代のミースはかなりアヴァンギャルドだった。かなりさっくりと図式化して考えてみると、1919年「ノーヴェンバーグルッペ」(「11月集団」と訳したい)→1923年「G」となる。前者はベルリンの前衛集団で(2、3見た紹介サイトにはミース…
今日の朝東京から帰り、ねむーい中で学校へ。東京では表象文化論学会の発表がメインだった。ピラネージ、丹下・黒川の有名性、降霊会の発表を聞いた。屋台骨を見ているようで面白かった。美術館もいろいろ回った。ちなみに以下挙げる書籍は展覧会と特に関係…
集中講義さいごの四日目。昨日は西村先生を囲んでの飲み会。近日先生が刊行されるご予定の著書の話(「来年には絶対出します」)や入学試験で先生の著作から抜粋がなされるときのお話、次回のネタ等々たくさんお話していただいた。参加できてよかった。で今…
集中講義二日目。絵画は単純にイメージを表象するものであるまえに、意味論的な統語法によって構成されたテクストである、という点から絵画を読んでいくという講義(だと思う)。参照すべき物語(福音書?)を図解する中世から、個人の視点に見えてくるもの…
3限にデザイン論。今回はコミュニケーションについてだったのだが、情報をデザインするということに関しての概説も含んだ講義だった。コミュニケーションとはインターフェイス、使用、使用の検証可能性というような観点からアクセスできるようだ。三番目の検…
知識人の大移動〈3〉人文科学者・芸術家 (1973年) (亡命の現代史〈5〉)出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1973メディア: ?この商品を含むブログ (1件) を見るのウィリアム・ジョーディによる「アメリカにおけるバウハウスの余波」を読む。ちなみに原文の副…
ドッズの2005年に出たミース論Building Desire: On the Barcelona Pavilion作者: George Dodds出版社/メーカー: Routledge発売日: 2004/09/30メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (2件) を見るの「weltbild and bildwelt」を読む。ドッズのミース…
今日はデザインの授業。オブジェクト指向のデザインについての概説。例えばパワーポイントのようなユーザーインターフェースがそれにあたるのだが、文書ファイルや音楽ファイルなどの「オブジェクト」を先に選択させ、そのあとに選択する「ファンクション」…
今日は読書会と展覧会。堂島ビルのおっしゃれなカフェで、ゼイゼイしているキリストのアクソメ図(十字架とひじの角度がいちいち書かれている!)を見ながら議論をしていた。展覧会は国立国際の「エッセンシャル・ペインティング」展を見学しにいったのだが…
もう11月ですね。マンハッタンとヨーロッパについて球と迷宮―ピラネージからアヴァンギャルドへ (PARCO PICTURE BACKS)作者: マンフレッドタフーリ,Manfredo Tafuri,八束はじめ,鵜沢隆,石田寿一出版社/メーカー: PARCO出版発売日: 1992/07メディア: 単行本購…