2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ヴィドラーおしまい、とりあえず

ヴィドラー読書会終わり。空間の暴力性が「いま−ここ」性、つまり瞬間性、そして同時性につながるプロセスがつかみづらい。この読了後のしこりはヴィドラー論文の書き方のせいってのもある、はず。でももうちょっと頑張ってみる。その後先生とお話してマッシ…

流れにのってみよう

今日はロマン主義の原稿がNGだったのでその手直し。ロマン主義はまとまった思想運動というにはちょっと危ういというかうまく取りつく島が見つからない。ロマン主義自体を描こうというよりは何かに特化した方がいいと思うので「はるかなものの飛散性」につい…

ギーディオン『空間・時間・建築1』読了。空間・時間・建築 1 新版作者: S.ギーディオン,太田実出版社/メーカー: 丸善発売日: 1983/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見るパースペクティヴの観点からヨーロッパの寺院建築の空間性を問題にし…

ジークフリード・ラングレン

ブルー・アイド・ソウルといえばホール&オーツとか前に挙げたボビー・コールドウェルとかがそれにあたるだろうが、最近ちょっとトッド・ラングレンをよく聴いている。橋本徹さん監修の『フリーソウル』シリーズにラングレンのものがあるのだが、あるはずな…

電灯の根源

ゴタゴタしたと昨日のエントリで言っていたことが今日解消した。「ほげーっとしてしまった」一因に机の上の電灯が壊れたことがある。遡ってみれば高校生くらいの時から机には電灯がついていて読み物や勉強するときは大体机に向かって電灯をつけるというプロ…

気が乗らないので

ちょっと昨日ゴタゴタしたせいで今日ほげーっとなってしまった。こういうときは何もしないで寝るというのがベストだと思うがいかんせん小心者なので何かしていたい。ということで読書会の仏語訳でもすることに。家にいると幼稚園児の声が聞こえてくるので研…

生きられた某

多木浩二『生きられた家』を読む。生きられた家―経験と象徴 (岩波現代文庫―学術)作者: 多木浩二出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2001/02/16メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (21件) を見るざっくり要約してしまえば「生きられ…

言い足りなかったのでつづき

昨日の続き表参道に最近できた安藤忠雄の表参道ヒルズに関して。外観はもち打ちっぱなし+ガラスなのだが、内側がちょっと面白い。中央に吹き抜けがあり、その周りを通路が走ってそれに沿うように店が連なっているのはたいていのファッションビルと同じなの…

Toshi

なかなか充実した旅行だった。1日目、六本木ヒルズ・銀座・表参道を歩く。ヒルズの居住空間としての性格はある意味高級ショップのショウウィンドウに並ぶ商品のようだと思う。銀座・表参道は目抜き通りを軸としてヴェンチューリのラスベガスっぽい趣に。道…

巡礼してきます

昨日は浴びるほどお酒を飲んだので今日は昼まで睡眠。明日から三日間だけトーキョーに行ってきます。とりあえず表参道の建築群を眺めつつ丹下の代々木体育館に圧倒されながら銀ブラして乾のヂオールみてギロッポンヒルズでホリエ以後のセレブ君達でも見てこ…

で読書会。ヴィドラー『X marks the spot』。メモ程度に。・警察が合理的探索の幾何学的空間と措定するような三次元空間も結果としてデュパンの方法論によってただの部分集合になってしまう。同時に視覚性が崩れる。要するに視覚の「歴史」によって、つまり…

読書会、続きます

今日は昼から読書会なのでちょっと久しぶりに学校へ。偶然担当の先生とお会いしてそのまま一緒に昼食をとることに。いろいろ談笑しつつ今度建築に携わってらっしゃる某先生を紹介していただけることになった。いろいろお聞きしたいことがあったので嬉しかっ…

ヴェンチューリはラスヴェガスに学ぶ

そういえばヴェンチューリの言っていた「decorated shed<装飾された小屋>」とはなんだったかなとふと思ったので調べてみた。 Where the systems of space and structure are directly at the service of program, and ornament is applied independently o…

PCMとはパラノイド・クリティカル・メソッドのこと

唐突も唐突なのだが、建築の本を読んでいるとよくわからないところが度々出てくる。コールハースなんかは逆に分かるところの方が少ないのだが、その中でも特に分からないのが「偏執病的批判方法」である。彼はもともとダリの用語であったこの「PCM」をニュー…

コロキウム

昨日は「ドイツ写真の現在」展のコロキウムを見に行き、こっそりそのあとの飲み会に参加させていただいた。前々からお会いしたいと思っていた方々と少しでも言葉を交わすことができたのは有意義だった。どうもありがとうございます。結局なんやかんやで朝ま…

夜、初老の男性がずっとバイト先の店先に立って人を待っていた。聞けば昼の2時からあのままらしい。みんな気味悪がったがどうしてもサミュエル・ベケットの例の演劇を思い出さずにはいられなかった。結局「待つ人」は夜中の12時に帰っていった。首吊りにでも…

「X marks the spot」には94年に起こったシンプソン裁判が例示されている。元フットボール選手のOJシンプソン(黒人)が妻(白人)殺しの容疑で公判にかけられ、刑事裁判としては無罪、民事で有罪となった有名な裁判である。検察側は科学的証拠によってシン…

建築・建築・建築

最近めっきり建築建築してきた感があるので今日もその調子でギーディオン『時間・空間・建築』を読み始める。これまでの建築史で見られなかった「空間」という概念を彼が初めて主題に持ってきたというエピソードはあまりにも有名。ただもちろんそれだけでは…

X marks the spotの読書会。彼の問題系は空間と場所の結びつきとしての「場所」にある。要するに両者どちらでもなく、その結びつきをトポロジカルに論じている。そしてこの前提としての「空間」が時間的にどうとらえられるかがポイントになる。その上で彼は…

空間のコラージュを目指して

昨日のコーリン・ロウに関して『コラージュシティ』の邦訳を借りる。ついでに隈研吾の『負ける建築』も借りておく。Collage City (The MIT Press)作者: Colin Rowe,Fred Koetter出版社/メーカー: The MIT Press発売日: 1984/03/15メディア: ペーパーバック …

ミースもいいけどカーンもね

なぜか指が曲がらなくなって整形外科に行ったらシモヤケだった。これからの研究は近代建築を見据えてミースを軸に持ってくることにした。研究室にそろそろ彼のドキュメンタリーDVDが入るようだし。田中純のミース論も届いたし。じゃあ次は資料(写真)だなと…

移動するシルエット

テストおわり。「人の移動と世界史」。世界史を「移動」の観点からとらえるというもの。ケーススタディーとして華僑・華人が挙げられていたが、なぜかクレオールの問題の方に目が行ってしまった。そうした重複する国籍の問題としてマレーシアのブミプトラ政…

物語の「建築」

『ソフィーの世界』はただ中高生向けの哲学小説というだけではなく、そのプロットにおける「建築」に関して思うところが結構多い。 A:ソフィーとアルベルト・クノックスの位相 B:Aを物語として読むエルデとAの著者のアルベルト・クナーグの位相 C:AとBを…

「恋から」のオカヤン(姉)は妹(10期生)の存在あって初めてあの毒舌が保証されていると思う。単品で観るとただ腹立たしいだけ。そしてもはやこの毒舌は彼女自身がゴーサインを出しているのではないだろう。ということでただ痛々しいだけ。ということを…

クレオールと「強いられる」人

支配者層の言語と非支配者層の言語が接触する。それは同時に各々の言語をその属性とする彼ら自身の接触をも意味する。そうして非支配者層の土地において成立する複合言語をピジン語という。例えばゼンジー北京の片言の日本語「ワタシ〜アルネ」もある種のピ…

締め切りですよ

レポート提出締め切り。なんとか自分で説明できるような論理構成になったのでよかった。ただ第三者に読んでもらったときにどうかという点で疑問はある。ということで先生にみてもらうことに。タバコ1箱先払いしておく。あとはコジェーヴの補講。弁証法にお…

「はじめに」はかなり重要である。テーマの絞込み、問い、そして問いへのアプローチの方法を明記しながら次につなげなければならない。そうすると上のミニ・レポでは最後のアプローチの方法が盛り込まれていないということになる。「はじめに」が説明的にな…

ミニ・レポート

昨日の深夜に映画がやっていた。そこに中谷美紀が出ていたのだが、恐ろしいほどに坂井真紀と柴咲コウのキャラクターと被っていた。不思議なのだがどこか溌剌としていて、且つ影があるというようなキャラクターと。そしてそれ以上に顔立ちが似ていた。現在の…

コジェーヴの件なにか今ひとつスパイスにかけるということで新に「勝ち組」「負け組」幻想に頼ることに。「負け組」を環境否定の契機とし、目的的にとらえられる「勝ち組」という構図は日本的スノビズムのある変奏なのではないか、という点を詰めてみる。ウ…

途中経過

自分が忘れないように