2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ロウ曰く

先日挙げたロウの本はさりげなく翻訳に伊東豊雄が参加してる。ミース関連では「新『古典』主義建築と近代建築」なんかがある。ミースが時代精神を象徴する云々ということを言った後この言説に追随するフォロワー(ミーシアン)が現れるのだが、彼らにとって…

イマージュ

今日は『イマージュ』読書会。以下メモ。物の実在を括弧に入れて現象とする。現象の実在性を括弧に入れて客観的存在への固執を無効化する。イメージの出現とはこうした二重の括弧入れを伴うものである。そしてイメージは物や現象の上にあるものではなくいわ…

序文の最後らへんに出てくるラカンの引用がどうにも分からない。具体的には「他者への欲望」という概念を建築へとスライドさせている箇所が。「主体」は自己へとアクセスする際に「他者」が語る自己を経由する必要がある。これは鏡像段階における「主体」形…

目の上のタンコブ的ヴィドラーのラカン

昨日は足にできた尋常性ゆうぜい(漢字が難しくてでない)という――まあ要するにイボなのだが――を焼きに皮膚科へ行った。ウイルス性のものらしいのだが内側から治癒する方法がないらしく、液体窒素を患部に当てて部分的に凍傷にして、瘡蓋と一緒に取るという…

準備が必要だということ

整体に行く。先生とカルシウムと結石のからくりを教えていただく。鈴木さんのミース論は図版が少なくてちょっと分かりづらい。バルセロナパヴィリオンのなかに四方をガラスで区切られた使用価値ゼロの空間がある。これを「光箱」として云々と論が進んでいく…

雑記

昨日『コルビュジエのインド』で「チャンディガール・オンリー」と書いたのだけどアーメダバードとかもちゃんとカバーされていました。ていせい。今日は天気がいいので洗濯とかしてみた。コインランドリーで。天気台無し。この後はお疲れさま会です。建築零…

読書会二回目

ヴィドラー読書会二回目。卒業おめでとう会で卒業生さんたちがワイワイしてる中読書会という珍妙さ。ギーディオンによる空間の概念化に端を発し、様々な方面からのアプローチによって変形した空間概念にも遠近法の法規による一貫した枠組みが存在する。それ…

やっと

今日は卒論プロスペクトと読書会。読書会はイマージュ概説のもの。途中にプロスペクトが入ってスペシャルゲストとのことで長坂先生とお会いすることができた。一級建築士資格をお持ちの先生から建築のプラクティカルなお話を伺うことができたのはかなりの刺…

極薄のダメージ

今日は祝日だということを知らずに学校に行ったら食堂がしまっていた。とりあえず近く(といっても遠いが)でパンを買って研究室で食べながら本を読んでいたら停電した。どうにも暗いので外で本を読んでいたのだが、復旧が6時くらいになるということで帰る…

シュルツからはじめるミース

オーソドックスに手を伸ばしてこれを借りる。評伝ミース・ファン・デル・ローエ作者: フランツ・シュルツ,澤村明出版社/メーカー: 鹿島出版会発売日: 2006/04/05メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見るアマゾンでは絶版らしいので…

ミース・ザ・ミース

そうそう、そういえば先日担当の先生に「今度研究室に入るみたいなんだけど先に買っちゃったからよかったから観て」と貸していただいた。ミース・ファン・デル・ローエ [DVD]出版社/メーカー: TCエンタテインメント発売日: 2005/12/22メディア: DVD購入: 1人…

エクスキューズですが

この前の視文研で非常にズッコケた質問をしてしまったので今回はそのエクスキューズ。結局何が言いたかったのかについて書こうと思います。あくまでエクスキューズなので全体的にトーンは低め、小声っぽい感じでいきます。で、問題としては現代の氾濫する広…

家族は何で似ているか

ヴィドラーの件で「家族的類似family resemblance」なる語が出てくる。もちろんこれはヴィトゲンシュタイン(今は濁らないでウィトゲンシュタインとするらしい、余談)のキータームである。要するに、集合全体に共通した類似点があるわけではないがなんとな…

読書会一日目

読書会。訳が不安定で言い回しに難あり。ただあまりに脱線した翻訳はなかったと思うので段階的にブラッシュアップして行こうと思う。とりあえずレジメに関しては各パラグラフごとにタイトルをつけてキーセンテンスをおさえること。次からもレジメとりながら…

読書会

ヴィドラーの読書会でレジメ担当なのでコツコツ作る。前作『無気味な建築』への言及があったのでそれ(「透明性」)を参照する。コールハースの「パリ国立図書館」はモダニズムの透明性に対するアンチテーゼである。ガラスのもつ透過性、反射性は検閲、反映…

明治はモダンだが「明治村」は

実家帰ったときに行ってきました、明治村。あの非常に広い敷地内に60近い建築群がひしめいている様子はすごいの一言。1区から5区まであって5区の一番奥にライトの「帝国ホテル」がある。おびき寄せる感満載。洋の東西を問わず明治期に建てられた建築で…

帰ったあとに

帰宅。帰省や京都での研究会で一週間くらい家をあけていたことになる。実家では久々と友人と会って話していたのだが、相手にうまく引っかかっていかない感じがある。じゃあこういう感じで、というように少しずつニュアンスを変えながらあくまでも距離感を意…

ご連絡

明日の読書会後ニ三日実家に帰ります。11日の視聴覚文化研究会@京都精華大は愛知から直行しようと思います。ということで万一僕にご連絡くださるお方がいらっしゃいましたら携帯にお願いします。メール見えないので。

トレイン・トレイン

昨夜も飲み会。終電で向かい始発で帰る。のっけからカラオケというなかなかのハイテンションさ。電車の存在は近代以降の時間‐空間概念にかなりの影響を与えている。物理的な距離が近いところでも鉄道路線、特に鉄道各駅付近にある遠くのところの方が感覚的に…

ポリティックですよ

美学会の西部会がうちの学校でありました。ということでお手伝い。諸事情により発表はあまり聞いていなかったが、後で院生の方々にどんな感じだったか感想を聞かせてもらった。ただ質疑応答にはマイクボーイで参戦だったので、皆を一望の下にいかなる政治が…

シシリー

ドルチェ&ガッバーナの香水に「シシリー」というのがある。でそのCMにはモニカ・ベルッチが起用されている。とあるお方が「ベルッチいいぜ」とおっしゃっていたので、あとでメールを送ってCMソースを紹介していただいた→コチラ。ありがとうございます。この…

また別の読書会

今日の読書会はイマージュに関しての概説書。序論で古今の哲学者によるイマージュ概念をちりばめたイマージュの説明があり、各哲学者個々に彼らの提示したイマージュ概念を概説していくというもの。もれなく便覧もついています。で、序論からのはずだったの…