2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

景観問題の使い方

- 世の中にはたくさんの守られるべき「景観」が、そして残されるべきたくさんの「町家」があるそうだ。景観や町家は今窮地に立たされている、らしく、それらを救うことこそ私たちの貴重な文化の保存となるのだ、とのことがしばしば言われている。こうしてい…

上昇志向

建築文化の666号(2003年)「U-35建築家」特集に寄せられた森川嘉一朗の論考「建築家と上昇志向」が興味深い視点を提供している。簡単にまとめるとこうなる。 建築、あるいはデザインは「強者」の上昇志向をテーマにしてきている 建築家という存立様態は上の…

ウェブで読めるヴォリュームのテキストとその日本語化

rad:RT|ウェブで読めるVolumeテキストとその日本語化 ウェブ上で読めるVolumeのテキストと、RAD で行っているREADTANKで試みているその日本語化をまとめたエントリをウェブサイトに挙げた。Volumeのウェブサイトがちょっとリニューアルしていたらしく、そ…

GOOD/再度インフォグラフィック

ナイスな生き方をしたい人々のための統合されたメディアプラットフォーム「GOOD」は企業でもあり、コミュニティともなっている。設立は2006年。「世界を邁進させ」ようとする人々のための有効な場所作り、というのがテーマだ。現状ウェブサイト、雑誌、ビデ…

アフター・ゼロ

Volume#18の序文の日本語化をRADウェブサイトに挙げた。 RAD>READTANK>Volume#18 Editorial - この号では現在流行継続中の「サステナブル」が焦点化されている。タイトルは「アフターゼロ」。いわゆるゼロエミッション云々だとかカーボンニュートラリティだ…

漫喫空間、その最小と最大

MK sono saisyo to saidai 「saisyotosaidai」で検索かけるとでてきたりもします ネットカフェレポート、ネットカフェの写真、ネットカフェを運営する企業へのリンクだけしかないが、それが異様にたくさんあるというウェブサイトをつくった(tumblrだけど)…

Will be阿久比店

名鉄沿線のパチンコ屋の駐車場の一角に鎮座するように存在するネットカフェWill be阿久比店。運営するのは株式会社アトム。回転寿司でおなじみかどうかは知らないが個人的にはよく行っていたアトムボーイで有名な株式会社アトムと、こちらも外食産業に従事す…

ローツマ『リサーチ・フォー・リサーチ』

建築史のなかではこれまで取り立てて着目されずに来た、にもかかわらず現在(あるいは当時?)ひとつの流行現象ともなっている「リサーチ」なる観点からいわゆる近代が対面していた諸問題を概観し、のみならず現代的な(「第二の近代性」の)リサーチやそれ…

Log Cabin

ネットカフェ。愛知県半田市阿久比町にあるLog Cabinというところ。 例の看板 もとはスポーツ用品店か紳士服量販店か。例の特徴的な看板が形態としていまだに残っている。近くを走る名鉄電車の窓からも目を引く例の看板。駐車場も広く、まさにロードサイドな…

Broadcasting Architecture後半

現実そのものよりもストーリーの方に対する意識が台頭してきた、というひとつの逆転が語られた前半の終わりから、建築はその逆転に関するメタファーのなかでも注目すべき事象だよということが後半で語られる。政治的な溝がほんとうか/うそかの間にあるもの…

Broadcasting Architecture前半

RADのほうのウェブサイト関連文章を整理していたら中途半端になっていたVolume3号の序文が出て来た。当該の号のテーマが「建築を伝達すること」である通り、この序文でも建築を巡るメディアの役割が語られる。近代において建築家とメディアとの間にあった距…

コミックステーション

二月二十六日、 ネットカフェ。コミックステーション。 ここの写真はほとんどがぶれた 名古屋中村公園駅を出てすぐ、豊国神社の鳥居を横目に見ながらコミックステーション。ここはウェブサイトがないのか見つからないので書いておくが、なかなかに安い。のみ…

リサーチ・フォー・リサーチ#4

- リサーチ・フォー・リサーチ 目次 リサーチ・フォー・リサーチ#1 リサーチ・フォー・リサーチ#2 リサーチ・フォー・リサーチ#3 - 序文はこれにて終わり。最後今リサーチを行う現在性について、そしてリサーチのリサーチを通してどのようなところを目指すの…

レポート

レポートを挙げた。加藤政洋さんガイドのまちあるきとその後のディスカッションにまつわるもの。 rad>QC vol.2|2月21.22日加藤政洋レクチャーレポート 景観をテーマにしながらもその価値規定の問題(大庭さん)や景観を語る際の広がりを巡る問題(佐野さん…

リサーチ・フォー・リサーチ#3

- リサーチ・フォー・リサーチ 目次 リサーチ・フォー・リサーチ#1 リサーチ・フォー・リサーチ#2 リサーチ・フォー・リサーチ#4 - リサーチの相のもとに近代建築史を眺め直そうとする、また別の歴史への招待をこれまで述べて来たのだが、ここからその歴史の…

リサーチ・フォー・リサーチ#2

- リサーチ・フォー・リサーチ 目次 リサーチ・フォー・リサーチ#1 リサーチ・フォー・リサーチ#3 リサーチ・フォー・リサーチ#4 - タフーリが言っていることもわかるけど、プロジェクティヴ(企図的?)でヴィジョナリーな見方は置いておいて、リサーチとい…

リサーチ・フォー・リサーチ#1

- リサーチ・フォー・リサーチ 目次 リサーチ・フォー・リサーチ#2 リサーチ・フォー・リサーチ#3 リサーチ・フォー・リサーチ#4 - ここから数回にわけて、バート・ローツマというオランダの建築批評家が書いたとされる『Research for Research』なる本の序…