例の本

昨日はゼミ発表の順番決めと読書会。結局再来週の水曜に発表することになった。急いでまとめなければ。読書会はニ回抜けていたところをカヴァーして足を引っ張らないようにしておこう。

で、この前の美学会シンポで冒頭にアベさんの『美しい国へ』の話がちょっと出ていたのだけど、建築の場面でもこんなのが出ているらしい。

美しい都市・醜い都市―現代景観論 (中公新書ラクレ)

美しい都市・醜い都市―現代景観論 (中公新書ラクレ)

今度チェックしてみよう。筆者の五十嵐さんはブログでアベさんの本に言及しながら「狙ったわけじゃないです」との旨を書いていた。美学の現場と実際のそれとで「美」に関する受容の仕方が齟齬をきたしていると思うのだけど、では建築の現場ではどうなのだろうかとしばしば思う(そういえば前のレポートで「醜い風景100選」について書いていた)。漠然とした怖さのようなものが感じられるのだけど、それだけにとどまらない無反省なよりかかりのようなものも感じられる。絶対的な参照枠というよりももっとカジュアルな選択肢へと移行していった、という感じだろうか。まあこのへんはおいおい実感していくことだろうけど。