2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

章立てを見返してのメモ

どうも「よし田」は今日で今年最後らしいですよ。30日から来年4日までお休みのようです。Gordon Matta-Clark作者: Corinne Diserens出版社/メーカー: Phaidon Press発売日: 2006/02/01メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ …

ちょっとした仮説として

いつのまにか引用が多くなってしまった文献。複製技術時代の芸術 (晶文社クラシックス)作者: ヴァルターベンヤミン,佐々木基一出版社/メーカー: 晶文社発売日: 1999/11/05メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 63回この商品を含むブログ (80件) を見る建築を…

エクスナレッジの別冊で

こんなのが出てた。XKHOME特別編集8建築写真 (エクスナレッジムック―X-Knowledge HOME特別編集)出版社/メーカー: エクスナレッジ発売日: 2006/12/11メディア: ムック クリック: 1回この商品を含むブログ (12件) を見る『10+1』でも何年か前に建築写真特集が…

今年最後のプロスペクト

今年最後のプロスペクト終わり。題目も「建築における“メディア”の偉力について」に決定。建築それ自体もメディアではあるが、建築におけるドローイング、写真というあまり焦点の当てられにくい対象がいかに実態としての建築作品や建築家のイメージメイキン…

建築とジャーナリズム

「ウコンの力」飲んでてよかった。朝からやけにスッキリしていた。建築雑誌について。写真が公式には1839年に生まれたことは有名なことだが、建築雑誌も同時期に生まれていたらしい。具体的には1834年に『Architectural Magazine』がイギリスで登場し、建築…

京都と神戸、雑感

今日は京都で藤森さんの講演会、そして夜からは研究室で鍋。藤森さんといえば建築史家であり、一年に一つくらいのペースで実作も手がけていらっしゃる。15くらいあるその実作の中からいくつかのプロジェクトをスクリーンに映しながらそのときのお話をしてい…

ミースのドローイングはどうか

Mies-Perls Krefeld 1/5&6 (Garland Architectural Archives)作者: Ludwig Mies Van Der Rohe,Arthur Drexler,Mies Van Der Rohe Archive,Franz Schulze出版社/メーカー: Garland Science発売日: 1990/07/19メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件)…

ドローイング

id:morohiro_sさんがエントリで触れてらしたフジモリさんの講演会行ってこようと思う。このタイミングでごむたいだよと思いながらも。。。 講演テーマ:発見と創造 〜人・自然・建築の関係から〜 講師:藤森 照信 氏(東京大学教授・建築史家・建築家) 日程:…

縮小と拡大

フォトモンタージュにおける地の写真と図のドローイングは、外観透視図の文法で構成されている。つまり描かれた面と等価であると考えることもできる。そうすると未来に向けて作られた画面にしがみつく写真の不定過去性によって、全体的な自制が歪曲されるの…

建築少女

おつゆさんのところで紹介されているパンチの効いた画像はこのサイトにあります。ちなみに「大隈講堂」ガール(@早稲田)はどうやらヒロスエらしい。 →「建築少女研究会らいと」このサイト、この本で紹介されている。現代建築に関する16章 〈空間、時間、そ…

建築フォトモンタージュの曖昧さ

所有を意図された建築図面とはおそらくスケッチやドローイングよりも、完成予想図としてのレンダリングやフォトモンタージュのことだったのではないだろうか。そう考えると、建築家の側に設計という文脈と権利上つながりながらも独立させるような意図が生起…

知られざる建築家展

1912年のミュラー邸実物大模型のプランが提出されたグロピウス主催の1919「知られざる建築家」展に添えられていた論考が見つかった。寄稿はグロピウス、タウト、そしてアドルフ・ベーネの三人による。全体的に建築の革新を謳ったものが多いのはおそらく当時…

ミースの建築写真論

昨日の3限は教室の隣でコンクリート打つから中止、ということで15分で終わる。事務の人たちよ、どうか連絡だけはきっちりしていただきたい。 で今日はプロスペクトもかねてゼミ発表。といっても断片だが。テーマとしてはミースのモンタージュとパヴィリオン…

嫉み混じりにコールハースは

ミュラー邸の実物大模型写真についてレム・コールハースは『S,M,L,XL』の中で「The House That Made Mies?」というちょっと奇妙な物語を書いている。当時の状況をある程度トレースした物語になっているのだが、真偽がよくわからないところをちょっと飛ばして…

パヴィリオンの位置と疑問

昨日のエントリで1929年のバルセロナ万博には二種類のドイツ館があったということについて触れたが、その二つがかなり離れたところにあったようだ。上の写真は入り口付近で、このフレームの右下の方に昨日挙げた「AEGパヴィリオン」の白い箱が見える。ところ…

収穫

今日は京都で資料探し。京都工芸繊維大学は建築本の宝庫だ。コールハースの『S,M,L,XL』が四冊も並んでいる棚を生まれてはじめてみた。S M L XL: Second Edition作者: Rem Koolhaas出版社/メーカー: Monacelli発売日: 1997/10/01メディア: ペーパーバック購…

構築と反構築

1929年の「バルセロナ・パヴィリオン」平面図はどことなく1923-4年の「煉瓦造田園住宅」案のそれとよく似ている。 一見するとよくわからないが、前者(左)の離散的な壁のコンポジションが後者(右)のジグザグな壁の配置と親縁性を持っているようにも感じら…

ミース展

ミースの名声は50年代以降になってはじめて確固としたものになる。「バルセロナ・パヴィリオン」の評価も大体同じだと考えてよいだろう。そしてミース評価において重要な役割を果たした要素として1930年代初頭の「インターナショナル・スタイル」展、そして1…

ミュラー邸

今日は口頭にて若干の発表。ミースと写真の関係について。 上は前にもちょっとエントリで触れた1912年の「ミュラー邸」である。美術品収集家であったクライアントのためにドローイングを描き、縮尺模型を作り、それでも理解が得られなかったために一分の一ス…

フォーマル/インフォーマル

3限はデザイン論。 「フォーマル・デザイン」と「インフォーマル・デザイン」についての授業。前者は一定の公理系から推論規則と言語とによってある構造が演繹されるようなデザインをさし、後者はそうした固定性(フィクシティ)から自由になっているデザイ…

スペイン村へ

左の真ん中あたりにバルセロナ・パヴィリオンがある(黒い楕円で囲んであるところ)。ちなみにこれは1929年のバルセロナ万博の鳥瞰写真である。左上が北で、右下に行くにつれ南下することになる。この写真では確認できないが、どうやらパヴィリオンの裏には…

間違い探し

この二枚は同じ構図からバルセロナ・パヴィリオンの小さい方のプールを映したものである。おわかりになるだろうか、右のほうにはライトグレーのエアブラシで色付けがなされている。そして左端がトリミングされている。そしてこの右側が一般的に流通のメイン…

空間制作ハウツー本

久しぶりに学校へ行って本をかりたりした。あと伸ばし続けていたひげを切った。別人のようだ。材料から建築へ (バウハウス叢書)作者: L.モホリ・ナギ,L. Moholy Nagy,宮島久雄出版社/メーカー: 中央公論美術出版発売日: 1992/10メディア: 単行本この商品を含…