ミニ・レポート

昨日の深夜に映画がやっていた。そこに中谷美紀が出ていたのだが、恐ろしいほどに坂井真紀と柴咲コウのキャラクターと被っていた。不思議なのだがどこか溌剌としていて、且つ影があるというようなキャラクターと。そしてそれ以上に顔立ちが似ていた。現在の坂井と柴咲を足して二で割ったような顔だった。制作年は1995年。この年に坂井はいたが柴咲はまだいなかった。この似た三者がなぜ今誰も消えることなく芸能界にいるのだろうか。

想像するに、坂井の出始めのキャラクターは今よりもおとなしかった。なぜなら今のように溌剌とした坂井のキャラはアイドルグループから抜けたての中谷が背負っていたからだ。そして柴咲の不思議系の印象はその出始めにはあまりなかった。なぜならそこには中谷の溌剌としたキャラが坂井へと引き継がれ、中谷が不思議系になりつつあったからだ。そして今不思議系には中谷がいて、溌剌系には坂井がいる。そして柴咲はその両方を平均して持っている。

というように納得している。つまりキャラの「すみわけ」があったのだ。彼女らを均等に並列させてみたという点に弱点はあるだろう。しかし比較的早い時期から一線で活躍し、中谷、坂井を同年代とすると柴咲がその後ろにつくというかなり近い年代を三者が共にしていたと考えると、AクラスBクラスという「すみわけ」の仕方ではうまく説明がつかないように思う。むしろその似た顔立ちをうまく分散させるようなバトンタッチ的キャラの交換が存在していたように考えた方が有効であるように思う。

ただ現在柴咲と中谷が混同されやすくなっているという現実がある。おそらく不思議系における柴崎の強度が中谷のそれに近づいてしまったことが挙げられる。