おおまかなアウトラインはできましたが

前にも触れたJ.P.Bonta(なぜか「ボンタさん」と言いたくなるのですが)の『建築とその解釈』でミースのバルセロナ・パヴィリオンを扱っている章をサラサラと読み始める。

Architecture and Its Interpretation

Architecture and Its Interpretation

竣工(1929年)当時の評価は意外と低く今のようなカノニカルな近代建築の出現という謂いは戦後に出始めたらしい。こうした解釈に関してヴィドラーの『無気味な建築』の「ノスタルジア」あたりをどうにかしながら接続していこうかと思案中。きわめて怪しげなのですが、もちろん僕が。

おそらくバルセロナ・パヴィリオンが逆スケープゴート的扱いを受けたということなのだろうと思うのだが、正当な解釈の文脈における30年代アメリカのジョンソンらの働きをこれと結びつけて一枚岩に語っていくということは避けたいところ。