振り返ってみて

発表終わり。ご指摘頂いた点とか思ったことをメモしておく。

モニュメントの件は考え直すこと。最後の最後でレトリックが走ってしまった。

とりあえず物質性を契機にして過去の言説が物理的側面と概念的側面に分離し、それぞれのモニュメントとしてバルセロナパヴィリオンと均質空間が出来上がる、というような軸は残しておこうと思う、今のところ。あとはバルセロナパヴィリオンの物理的側面を掘り下げていくことが一つ。あとはドイツ精神の体現として評された由来あたりを明確にしておくこと。前者は後期の高層建築に繋がるような垂直性の問題に絡んでくるかもしれない。田中純の論文を読み直してみようと思う。あと近代建築を俎上に載せるつもりなら空間性・物質性・機能性あたりに焦点を当てて考えてみたらどうかとも思う。

抽象度の高いメモ。とりあえず発表の山は越えたが息抜かないで考え続けようと思う。パヴィリオンに限らず包括的にミースの空間をテーマにしてみてもいいかなとも思っている。


あと今日大絵巻展見てきました。

人多すぎでしたが、そのおかげで絵巻物が左から右へと観ていくものだということが分かりやすいほど分かった。ただ同一平面状にパースのきかせかたの異なる建物が出てくるというところが気になる。むしろ全部広げてみるというよりも右手で巻き取りながら見ていたのではないだろうか。当たり前の話かもしれないが。でもやはり身体的な動作が時間的な経過と伴っているという実感がなにがしかの役割を得ているのではないかと思う。