翻訳

『Art and the Public Sphere』収録のJames E. Young「The Counter-Monument: Memory against Itself in Germany Today」とVito Acconci「Public Space in a Private Time」をすこしずつ訳しはじめる。

Art and the Public Sphere

Art and the Public Sphere

この本ですね。


平行してというかそれよりも先行してChristopher Alexander*1「The Determination of the components for an Indian village」のレジュメを作っている。

物理的システムにおける構成要素を規定する試み。論理モデルとして小規模都市インディアンヴィレッジを選択したらしい。都市というシステムを互いに独立するよう統合されたユニットへと分解させ、将来的な変化に対してより小さいコストで対応できるようにする。具体的な手法として、システムに既存の諸要求を二の変数(つまり満たされた/満たされない、の二つの状態をとる)とし、諸要求のリンクをシステムへと当てはめ、これをより独立させるような形で分割し、その各々に構成要素を規定していくらしい。

変数が出てくるわ難解な数式が出てくるわで結構大変なのだが、センテンスがたまに不思議と込み入ってて読みにくいのが一番厄介。スタティックな構図を拒否して変数を使用している感があるのだが、それでも共時態システムから抜け出ていないのではないだろうか、と思う。

*1:この人は『都市はツリーではない』で有名。セミ・ラティスの問題とか興味深いのだが何よりもそのぶっきらぼうな邦題にグッと来る