スペインから

帰りました。

スペインではやはりガウディの存在感が圧倒的だった。ただ実際に街に出てみると現代建築がいたるところにある。有名建築家を巻き込んでのプロジェクトなんかは現在進行形を含めるとかなりの量になると思う。「カーサ・ブルータス」等の建築雑誌ではスペインはもはや現代建築の宝庫と化していて、ガウディなんかは一つの参照枠になりつつある。個人的にはガウディもいいけど彼の同時代人であるドメニク・イ・モンタネールのサンパウ病院なんか抜群に魅力的だった。というのもここはいまだに病院でありアクチュアリティをもって存在していたからである(おかげで中を見学させてもらおうとしたら「どこが悪いんだ?目か?目なら別のとこだぞ」と執拗に診察をすすめられることになった)。サグラダ・ファミリアからそう遠くないところにあるのだが、見事なまでに観光客がいなかった。

パヴィリオンを観たときはちょっと複雑な心境だった。複雑な心境のまま三時間くらい細部を眺めたり写真を撮ったりスケッチしたりしていた。要するに大して感動しなかったということである。写真で見てたし、ふーん、てかんじ。とりあえずパヴィリオンのプラン(1929当時のもの)を入手したので構造面では心強い友ができた。

あとゴハンはやっぱりおいしい。パエリアもおいしかったけど、タコとジャガイモを一緒に煮た料理やマッシュルームのバター炒めなんかが抜群においしかった。名前を忘れてしまったのが痛い。

スペインの人たちはコーヒー&シガレッツがお好きなようで、街中のカフェの量が多いだけでなくコーヒー一杯1ユーロくらいで飲める。店内にはタバコの自販機が備え付けられていて(スペインで一番多い自販機は多分タバコの自販機だと思う)大体2ユーロから3ユーロといったお求めやすい値段となっている。歩きタバコが非常に多く、老若男女問わずみんなプカプカしていたので居心地はよかった。

ながくなるのでこのへんで。