デザインの講義

昨日の3限はデザインの講義。「デザイン」という概念を「使用一般についての行為の体系」あるいは「行為の筋道を考えること」としてとらえ、考察していくというもの。今やソフトウェアのアーキテクチャも一つのデザインとして考えることができるし、グーグルなんかはその企業のあり方自体のデザイニングと供にあるように思われる。

というよりも「デザイン」という概念自体かなり広い範疇を持っている。建築において人の動線を計画プロセスにどう組み込んでいくのかを問題とする際に、そのデータが共時的なものとなってしまうおそれはある。かといってあらかじめ未来の使用を想定して製作することなどできない相談なのである。ユーザーベースで考えた際、未来の彼らが何を求めているのかを彼ら自身が分からないにもかかわらず、それを制作者側が分かってないといけないというパラドクスが存在するのだ。

そんな中一つの解として考えられるアマゾンみたいなロングテール型モデルを物質的に応用するために何をすればいいのか、あるいは別のモデルを模索していくのか、に関してこれからいろいろな案が出てくると思う。建築が変わるべきか、ソフトがかわるべきか。現行のプラグマティズム(おそらく)を貫くのか、包括的な問い直しをするべきなのか。