ミュージアムによるミース

後者に関しては、先日の発表でのご指摘もあり、ミースの写真が誰によって使用されたかを考えるためにも有効であろう。事実1932年「インターナショナル・スタイル」展でのフィリップ・ジョンソンによるミース解釈はひとつの規範となっている。というよりもミースの展覧会はほとんどMoMAが仕切っている。

○1932年「近代建築:国際展覧会」(MoMA
○1947年「ミース・ファン・デル・ローエ」展(MoMA
○1986年、生誕百周年記念展覧会がどこかでされているはず
○2001年、「ミース・イン・ベルリン」(MoMA
 同年  「ミース・イン・アメリカ」(ホイットニー)

ちなみに2001年の二展覧会はサイトが残っているhttp://www.whitney.org/mies/

ただMoMAイコールジョンソンという単層的な見方はやめたいので、MoMAとジョンソンのかかわり方も調べたい。彼の挙動は建築史という大きな括りと共に語られやすい。共産党員としての活動とかに気を取られたマクロなジョンソン史とは違うアンソロジーなんかを探してみよう。

近そうだなと思うものとしてはコレか。

Mies in Berlin

Mies in Berlin

  • 作者: Mies Van Der Rohe,Terence Riley,Ludwig Mies Van Der Rohe,Barry Bergdoll,Vittorio Magnago Lampugnani
  • 出版社/メーカー: Museum of Modern Art
  • 発売日: 2002/07/15
  • メディア: ハードカバー
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テレンス・ライリー「歴史をつくる――ミース・ファン・デル・ローエMoMA」(『Mies in berlin』)