ラノベ

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

幼馴染が三秒間だけタイムトラベルしてしまう、そのしくみを解明するために頑張る高校生五人組の話。SF、論理、量子力学、シカゴ、ビリージョエル、クラッキング、監視、地方行政、「難しい話」が断片的且つ網羅的に出てくる割にはプロットのどこにその効果が着地するのかがよくわからん。敢えてなのか、いやいや、だとしたらなんの「敢えて」だ。はっきり言うとこの文体うまくなじめないのだが、その理由はこの非効率性にあるような気がする。
個人的な興味としては、常に専用の監視カメラを自らの周りに備え付ける「監視されたい人たち」の存在。あとは衰退していく地方自治体の活性化への努力と相互監視。この二項がどう本筋に絡んでいくのか、と想像してるうちになんだか中途半端なところで終わった。だ、第二巻に続く?つづくのか、後半もがんばろ。
サマー/タイム/トラベラー (2) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (2) (ハヤカワ文庫JA)

これか。