ニュータウン論にむけてのメモ


ニュータウン論のための資料。多摩センター駅とパルテノン通りによってつながれているパルテノン多摩で売っていた一冊。パルテノン…多摩…自費出版(というのかしら)らしくISBNがついていないのでアマゾンにもなく、自動的に「はまぞう」にもない。1998年に行われた企画展の展示図録らしい。パラパラと見ていると開発当初からのプロセスを追いつつ、当時の新聞記事なんかも資料として収録されている。結構厳しいこと書かれてるな。

ちなみにこれがパルテノン多摩。1992年竣工で設計は曽根幸一。東大丹下研究室で磯崎新の後輩だった人らしい。パルテノン通りの向こうに圧倒的な存在感を漂わせ、そのうえ完璧なまでのシンメトリーが全体に貫かれている。ニュータウンを巡る建築家の都市計画的欲望とでもいうべき何かにちょっとあたってしまったなあというのが訪れてみて正直思ったことである。これは多摩という都市でも然り。

10+1 (No.1(1994Spring))

10+1 (No.1(1994Spring))

10+1の第一号は「ノン・カテゴリー・シティ」特集で多摩ニュータウンにも焦点が当たっている。八束氏による多摩レポは史的ソースからのフォローもあって読み応えがあった。これが13年前。パルテノン多摩ができて2年くらいか。