にもかかわらず本

テスト期間中なのに読んじゃった本

冗談 (Lettres)

冗談 (Lettres)

ラストで自殺を図るも鎮痛剤と下剤を間違えて腹を下す女の姿がおかしくも悲しすぎた。「笑えない冗談」を悲劇に変える抵抗できないなにか(運命というか歴史というか「空気」というか)がところどころでぬっとする、そういう重さが根底にある。その重さが悲しいのではなく、その重みをはかりまちがえた人々の姿が悲痛だった。
ポリフォニックな最終章の緊張感で読むのをやめられなかったくち。