長谷工コンペ結果

以前紹介した長谷工コンペの結果が出てます。
結果発表:長谷工住まいのデザインコンペティション
最優秀賞の高池+湯浅案は300人を1.5キロのという長さに置き換えたというプラン。スロープ状になった幅5メートルのリボンがGLから屋上まで続いています。「建物の中にさまざまな都市の要素が広がる」「都市では明確になりがちな街路と住宅の境界を曖昧にする」という旨のコンセプトを読んで、メタボリストでもあった大高正人の「人工土地」を再解釈したようなイメージなのかなと踏んだ。要するにこのリボンは集合住宅でありつつ街路(というか土地)なのである(と思う)。都市的な集合住宅の前例としてはコルブのユニテがありますが、何に似てるかは特に問題ではなく、これを一続きに「だらだら」とスロープでつないだということが喚起させるイメージはかなりのもの。巡回する300人は迫力ありそうです。ただ理念的には街路だけども、あくまでも物理的な存在であること(1.5キロの一方通行(?)とか、リボン面上の使い方とか)をどうとらえているのかが気になるところ。都市と「この建物」との境界はやはり明確にできちゃっているように思います。

新建築 2008年 02月号 [雑誌]

新建築 2008年 02月号 [雑誌]

結果は「新建築」2月号にも載ってます。