別府公会堂

YOMIURI ONLINE:別府旧公会堂築後80年シンポ

これが別府公会堂。今は別府市中央公民館。吉田鉄郎1928年の設計。
実際に見てみると分かりますが、正面の庇だけ他の部分と質感が異なっています。写真でもなんとなく分かると思いますが、質感以前に唐突に突き出るこの庇はバランスが悪い。上の記事に「撤去された正面階段」を復元したいとの旨があるとおり、もともとはここには大きな階段があったみたいです。観光資源化を含めた改修がシンポの肝になっていましたが、大階段のみならず例えば「料理室」から外へ出るための扉なんかがこれまたフィットしてないので換えてほしいところ。

こことか。窓をはじめ随所で繰り返し用いられているアーチですが、それよりも目が行くのはドアー。いろいろと事情があろうかと思います。でも割りと投げやりにうっちゃられているように感じてしまってちょっとつらい。ともあれ「料理室」へ足を踏み入れるときにほわっと漂ってくるのは家庭科室の匂い。この室に限らずこの公民館は建築後80年経った現在でも現役で、毎日地元の方々に利用されています。玄関ホールにインターネットが使えるパソコンが一台置いてあるので別府滞在時ちょこちょこそれ使いに行ってました(すっごい便利です。ありがとうございます)。そのとき喫煙所で清掃係のおじさんとお話してたのですが、毎日常にどこかの部屋は埋まってる状態だよとのこと。愛されてます。

名物のステンドグラス。光に照らされる夜の図像っていうところがちょっと屈折してる感じがして面白い。原典でもあるのかな。2階から3階へ上がるときによくみえますが、3階からはホールに入場できません(一応入り口はあるのですが)。ここも改修のポイントになるんじゃないでしょうか。

ホール手前の廊下。ここにもアーチが。

ホール内部。2階席にははいれません。

玄関ホールにある照明。なんかキュートなかたちしてます。

もともと屋根の上にあったらしい笛(?)。別府中にその音がとどろいてたみたいです。これもいっそのこと載せ直してほしいな。