水都大阪2009

橋本さんはこういうネガティヴな形で逆にPRしてるのかもしれない。

ううむ。この前の大阪府立施設のニュースに続いて、2009年の夏から秋にかけて開催する予定だった「水都大阪2009」に反対とのこと。橋本氏の言に「イベント後、水の回廊がどう変わるのか見えない。イベントにお金をかける余裕があるなら、橋や護岸壁をライトアップするなど人を引きつける景観を作り出すことが先決」とあるが、メイン会場のひとつとなる淀屋橋・中ノ島界隈の整備はプロジェクトにもその旨がある。

…と、とりあえず上のイメージは置いておいても、このエリアを活性化させることは歴史的建造物の活用にも繋がるし、国立国際あたりから東洋陶磁美までがプロムナードで繋がるのは十分「人を引きつける景観」(曖昧だな)たりうると思う。夜景もいいし。総合アドバイザー安藤忠雄、プロデューサー橋爪紳也という布陣はおそらくそのためでもあって、しかもお二方とも大阪府出身という魅力的な人選なんじゃないだろうか。
それ以外にも、北川フラム氏プロデュースの大阪発アート・イベント(しかも大規模)というチャンスをみすみす逃すのは府にとって惜しくないんだろうか。とりあえず個人的には巻き返しに期待したいところ。それにしてもその後の影響が定量的にとらえづらい文化的イベントに「お金をかける余裕があるなら」環境整備が先決、っていうのは一理あるかもしれなけどちょっと寂しいし怖い。そのとき先につくられるであろうモノは文化をもたらさないと思うのだ。ガッチガチに整備された、環境がいいだけの都市に訪れる魅力なんてあるんだろうか。重要なのは人と、人が起こすコト。そのための場所設計が、今回の橋本氏の「批判」によってよりよくなることを祈って(できたらついでにOSAKA DESIGNERS WEEK組み込んでほしいなぁ)。