ファンクション・オブ・オーナメント

この本、どこで買えるんだろう

ACTARから日本語訳が出てることしか情報がない。「建築ディテール好きには、たまらない一冊」らしいのにこのおあずけ感。

ちなみに著者の一人ファーシッド・ムサヴィは、「foa」(foreign office architects)のアレハンドロ・ザエラ=ポロじゃないほう。どちらも元OMA、しかも同時期。で、foaといえば「横浜港大さん橋・国際客船ターミナル」が代表作として挙げられる。ただ去年の夏に行ったときは日が強すぎた。おかげで見送りの人以外外にはほとんど人がいなかった。一方待合では床面が壁面へと繋がる傾斜部分でおばあちゃんが寝ていた。とにかく外が暑かった。
そして最近奇しくも製図実習の先生とこの建物の話をしていて、実はコンペで一回落ちたところを磯崎氏が拾い上げたといういきさつを知った(ううむ、目ざとい)。はじめの落選因は構造にあったらしい。ただ実際目指されたプログラムが具現化してみると、意外にも素材そのものの「モノっぽさ」が前面に出すぎてしまった感がある(これは「ぐりんぐりん」でもちょっと感じた)。この建物の場合、木材のつなぎ目などでの粗めのディテールがその一因ともいえるのではないかと思っている分、ムサヴィのものす「建築ディテール好きには、たまらない一冊」がどんなものか気になるところ。ところで共著者のクーポって誰?