回るテレビショッピング

今日の授業は午前中のみ。少し遅れて教室(研究室)にはいると写真撮影してたのでササッと隠れたつもりが呼び止められ一緒に写ることに。今度その写真を見て一人だけ汗をかいている人がいたらそれが僕だ。

そういえば先日友達とスシを食べにスシローに行った。以前夕飯に回転寿司を食べに行こうという話になって某A店に行ったら13組待っていたので、そんなに待てんといって別の店に行ったのだけど、今度はその店が43組待ちだと知って非常に脱力した経験がある。
そんなバカな、と。
それ以来ゴールデンタイムに回転寿司はNGになったわけだ。件のその店がスシローなわけだが今回行ったのはまた別のスシローである。ややこしい。

さて、回転寿司のシステムは何かに似ているなと思いながら食べていたのだが、どうやらそれはテレビショッピングらしい。それも最近でてきたリアルタイムテロップつきのやつだ。ベルトコンベヤでできた円環を様々な客が囲む、という図式は次々に繰り出される(しかも以前見たことがあるような)商品を「あと何分」とか「あといくつ」とかにハラハラしながらウォッチングする、という図式にパラレルになる。

これはなかなかいい目の付け所だな、と思ったのもつかの間、だったら売り手の口上はどうなる、とか「送料無料です」とかそういうプチメリットは、とか頓挫せざるを得ないはみ出し案がテレビショッピング側からじわじわ増えてきたのでやめた。会話も途切れ途切れになるし。

決定的だったのが僕が取ったシャコで、そのネタは霧吹きの水でびたびたになっていた。このベルトコンベヤ円環運動の各周ごとに「まだ出せる」という誰のゴーサインなのかまるで分からない応援を受けながら何周もしてきたこのシャコを見ながら、これはテレビショッピングにはないなと思ったのだ。
そもそもこれは「まだいける」という鼓舞などではなく「まだ行け」という強制の刻印なのではないか。このスシローは自動判断機能付きベルトコンベヤを採用しており、古くなったネタは自動的に処分される、という旨のポスターを発見して、それならばここまで霧吹きでびたびたになるまで「古くならない」シャコのねばり勝ちなのか、だとしたらいったい何に勝ったのか、僕にか。それとも取り仕切った店側が勝ったのか。だとしたら誰が負けたのか。僕がか。

僕が勝ったとか負けたとか、とりあえずそういうのは別にしても今食べてるシャコがまずいことだけは確かだな、と思いながら考えるのをやめた。