ネット→紙媒体

そういえば以前どこかのスポーツ新聞で「aiko入浴写真流出」という旨の記事があってアイコに「似た」女性の写真がかなり大きく掲載されていた。

ほう、ついに流出かね、とは思わなかった。というのも実はこの写真そのスポーツ新聞が出る前にネット上でちょっとした話題になっていたそれだからである。しかもそのスポーツ新聞が店頭に並んだときにはすでにその写真が「別人」のものであることが判明していたのである。

だからスポーツ新聞は信用ならん云々の話ではない。まあそういう側面も払拭しきれないし、今回のようなネット上のオモシロ話をそのまま紙媒体へとうつす作業なんてものはどこにでもあるのだと思う。ただそのメディアの性格の違いがこの移行の際に実はかなり克明に現れてくるわけで、比較的生活に近しいネットというメディアのネタを「よくわからないけど専門家なライターや編集さん」が選択して紙媒体へと掲載するといういわば「ふるいわけ」としての作業が思いのほか重きを置かれているのである。

往々にしてネットの事件が紙媒体に載る際には何らかのタイムラグが起こるわけで、それは結局真偽のほどが確認しづらいという原因にかかわってくるのだと思うのだが、案外そのラグがブラックボックス的に重要な選別が行われている時間、と過大に重要視されてしまうきらいがあるのではないだろうか。

ところでこの「aiko入浴写真流出」事件である。重要だったはずのこのラグがただの「ズブさ」へと墜落してしまった、ということである。ただ案外こうした「投げっぱなし」にされたネタはスポーツ新聞あたり結構ゴロゴロしていそうである。今回この記事をコンビニでチラッと見ただけで後続の記事を見ていないのでなんともいえないが、これが誤報であったことをそのスポーツ新聞はどう対処したのだろうか。追っとけばよかったと思う。