今年最後の授業

昨日は集中講義二日目で今日は三日目。当然だけど。昨日はアニメから映画への翻訳の困難さの問題をチャットマンらの議論をきっかけにして考えた。そして今日はミュージックビデオにおける制作者の手法に関して。あとテスト。間に担当教官によるプロスペクトもさしはさみつつ。いろいろ思うところの多い面白い授業だった。

その授業で見たジョナサン・グレイザーによるジャミロクワイの『ヴァーチャル・インサニティ』のクリップがどうやって作られたのかがどうしても気になる。リーフレットにはみんなで外の壁を押してる絵コンテがあったが本当だろうか。だとしたら一つだけ動かないソファなんてありえるのか。歌ってる人だけブルーバックで別撮りだったんじゃないかと思ってみるとそう見えてくるしすごい気持ちが悪くて気が狂いそうになる。リアルにインサニティになったら身も蓋もないのでもう一回見てみたい。なんというか「術中にはまる」とはこういうことか、と身をもって体感した。

あとヴァーチャルがらみ。「ヴァーチャル・アーキテクチャー」はちょっと雲行きが怪しくなってきた。近代が面白くなってきたから基礎固めということで近代一本にして、さりげなく「変えたんですよー」みたいなスタンスにしようと思う。洗い直しのつもりがヴァーチャルにつなげれる、みたいな感じになったらいいけどあまり無理しないようにする。