今日は前から言っていたように小嶋ヒューザー社長の証人喚問があった。なんというか完璧に建築の問題から政党を巡る問題へと比重が移ってしまったので今となってはあまり興味がない。しかしいまだ居住禁止になってしまった偽造マンションに住まざるを得ない人がいるという事実が解決されていない、という点を忘れてはいけない。はっきり言ってこの証人喚問から明らかになった部分がこの問題の抜本的解決策になる可能性はきわめて低いのではないだろうか。これとはまた別のレベルで補償問題を考えていかないとダメだと思う。前にこの日にかこつけて書こうと思っていたことがどうもうまくまとまらない。何がしたいかというと要するにプラグマティックな思考法を建築という場で展開することである。言うはやすし。

とある過大な陰謀説として。

1、この小嶋社長証人喚問の前日にライブドア強制捜査が入り込んだ。このことによって小嶋社長の証人喚問への焦点がズラされる。事実今日の新聞は皆ライブドア関連の記事を一面に持ってきていた。宮崎氏の問題もあるし。あ、今ちょうどとあるコメンテーターが同じこといってる。

2、証人喚問で喚問する議員は自民党からは二人でなぜか両者森派。自民の森派は建築業界と太いパイプを持っている。おそらく今回の自民党の証人喚問は書割ありのお芝居だ。

3、森派には元国土庁長官の伊藤公介がいる。国土庁トップの伊藤氏は建築業界にベッタリで自民とのパイプ役を務めていた。おそらく2の問題は直接この辺にかかわってくる。さらになんと伊藤氏の身内が取締役に立てられた会社はヒューザーのマンションを請け負って販売していた。小嶋氏は伊藤氏との関係は特にないといっていたのにおかしいではないか。

まああるかもという程度。全面的にこういう前提をあげてみるとおそらくワイドショーの10中8、9はこういう図式に当てはめたいんだろうなという感じになる。それくらいスパッとした筋書きだからだ。結果的には新たな登場人物として安部官房長官の秘書が出てきた。小嶋氏は彼を通じた「大物」の後押しをちらつかせ被害者に補償金の支払いを約束したようだ。この件に関しては民主党まぶち議員がその件に関する録音テープを入手したということで問い詰めるも今ひとつ。ただ安部官房長官という実名が出たこと、くらいが収穫とされるのではないだろうか。