また魔笛

今日は一限と二限のみ。午後の授業は明日と明後日のセンター試験の準備で休み。午後からはシンケルの『魔笛』舞台装飾に関してのグループ発表の打ち合わせ。

当時のプロイセンフリードリヒ・ヴィルヘルム三世の啓蒙専制君主化は背景として存在する立憲君主制に反するものであった。しかし啓蒙専制君主法の下の平等は共に啓蒙主義(ルソーに端を発する)に基づく運動として説明することができる。ただこうしたプロイセン王の動きは国民に対しての反啓蒙主義を生み出すことになったのではないか。こう考えるとロマン主義の出現が必ずしも啓蒙主義の哲学的アプローチから、つまり「理性」からでは包括しきれない「感情」などの存在のみによっているというわけではないといえる。ここにシンケルの手法とはいわないまでも当時の哲学、あるいは民衆両方におけるツァイトガイストのようなものを見出すことができる。シンケルによる啓蒙主義ロマン主義的克服とはこうした観点から論じたらいいのではないか。

来週提出、何とか形になりそう。とりあえず今日寝てないので眠くてしょうがない。清書はまた今度、ってことで。