先生はまだアフリカにいるご様子

今日は三限のみ。四限は休講。先生がまだアフリカから帰ってない様子。

昨日のエントリで触れたコジェーヴのレポはまあ大概形にはなった。テレビのチャンネル争いにおける闘争の拒否はそのまま「テレビの複数設置」という形へとつながっていく。これはコジェーヴのいう「歴史以後のアメリカ的動物」と一致するのではないかと思う。要するに個人のニーズにあった飽和した環境に閉じている状態である。一方の美的判断論争においてはカントの転換後がちょうど「歴史以後の日本的スノビズム」と一致するのではないか。つまり美とは作品に内在するのではなくそれを認識する受容者によっている、という論がそのまま形式的な美的判断へと移行し、すでにその実践はその内容としての美という概念を変質させるものではないというような。

まあどこまで整合性があるのか不安だが面白かった。もうちょっと本書をよんで突き詰めないと話にならないけど。レポートはあと4つくらいあってCM分析とか都市の記憶の問題とか杉本博司の建築写真論とか広場論を取り扱うつもりである。CM分析は「ウコンの力」か「ライフカード」などのHPに連結したCMを取り上げようと思う。いかんせん時間がないので効率よく考えて論を組み立てないとどっちらけになってしまうのが怖い。でもこの時期の交差的にいろいろものを考えてる感じが結構好きだったりする。