夜、初老の男性がずっとバイト先の店先に立って人を待っていた。聞けば昼の2時からあのままらしい。みんな気味悪がったがどうしてもサミュエル・ベケットの例の演劇を思い出さずにはいられなかった。結局「待つ人」は夜中の12時に帰っていった。首吊りにでもいったのだろうと思う。