読書会

ヴィドラーの読書会でレジメ担当なのでコツコツ作る。前作『無気味な建築』への言及があったのでそれ(「透明性」)を参照する。

コールハースの「パリ国立図書館」はモダニズムの透明性に対するアンチテーゼである。ガラスのもつ透過性、反射性は検閲、反映へと転換されるわけだが、そのファサードではガラスが二重化されそうした効果が頓挫する。偽りの鏡面において為される鏡像段階的な自己投影はいきおい偏執病的になり、そうしたプロセスによって見慣れぬものが顕在化するコールハースファサードは無気味なものによって喚起される不安が充満する偏執病的空間となる。

こうした主体の不安を大都市へとスライドさせたのが『曲げられた空間』における問題系である。

ちょっとざっくばらん過ぎるしイマイチつかみ切れていない。