極薄のダメージ

今日は祝日だということを知らずに学校に行ったら食堂がしまっていた。とりあえず近く(といっても遠いが)でパンを買って研究室で食べながら本を読んでいたら停電した。どうにも暗いので外で本を読んでいたのだが、復旧が6時くらいになるということで帰ることにした。途中商店街の電気屋のテレビで「日本世界一!」というテロップが出ていた。見逃した、野球を。ついてない。ただどれも極薄のダメージであるということでなおのこと不愉快ではある。

最近建築まみれだったので(今日もそうだったが)ちょっと気分を変えてフェミニンに。

発情装置―エロスのシナリオ

発情装置―エロスのシナリオ

「裸体」という語には暗黙のうちに付与される「女性の」というイメージがある。こうした視線の政治学を対象にすることで女性の性と人格の結びつきを浮き彫りにし、その告発によって性に伴う女性のスティグマを拭い去っていこうという試みか。そこで問題視されなければいけないのは男性の側の問題であり、記号化された発情装置(エロス)によって欲望を喚起されてしまう男性性の単身性が根底に存在しているというもの。全部読んでないからまだよくわからないが。ただ思い描いていた上野千鶴子像とテクストが奇妙にも一致している分逆に読みづらい。

フェミニズムとは女性解放云々以上のものであって、それは上野さんの本を読んでいてもよくわかる。むしろその女性・男性という対立を生み出す力に対してこだわる人々のことをフェミニストと言うのだろう。でもなんで「フェミニスト」という名前なのだろうか、ここがどうにもわからない。この名前だから「じゃあマスキュリニズムだってあっていいはずだ」というようなそもそも間違えてる感のある人々が出てくるのではないだろうか、と思ってしまう。

モヤモヤの二乗の日である。