バルセロナパヴィリオン受容の問題を扱ったボンタという人の論文があるのだが、これが発表されたのが70年代。バルセロナパヴィリオン再建は86年だからいきおいボンタさんは29年のオリジナルがどのように解釈されたのかを論じていることになる。

この再建にまつわる話は田中論文や八束論文で指摘されている。そして直接的な関係があるのかないのかよくわからないのだが、再建を境にしてミースの論ぜられ方が少しづつ変化している。要するに脱神話化ということだろう。ということで最近はそれがいつ出たのかを鑑みながらミース論を読んでいる。ということ自体も面白いのだがこれは主題にしない。