モニュメントですよ

以前挙げたヤングのドイツ・カウンター・モニュメント論を来週金曜の5限目に発表することになった。とりあえず長いので分けようと思う。まずは導入部。

戦後ドイツにとってのホロコースト表象の問題が鍵になっているのは言わずもがな。ただそうした出来事を想起させるためのモニュメントを打ち立てることによって以下のことが逆説的に帰結する。つまり想起する責任をモニュメントの存在へと委ねてしまうのである。でどうするか、というところまで導入部。

ドイツにおけるモニュメント受容は全体的にそうした二面性を持つのだろうか。年代規定が最近であること、上のようなモニュメントを巡る議論がどのあたりで起こったのかがちょっと不明(調べればよいのですが)であること、あとモニュメントの種類がある意味一義的なこと、が今読んでてちょっと気がかり。