空間制作ハウツー本

久しぶりに学校へ行って本をかりたりした。あと伸ばし続けていたひげを切った。別人のようだ。

材料から建築へ (バウハウス叢書)

材料から建築へ (バウハウス叢書)

今日かりた。おそろしく暴力的に縮めると、いかにして素材から空間を作り出すかのハウツー本である。そして前提には建築の主題を空間支配であるとする彼の視座がある。空間が囲われるものではなくなり、むしろ開かれたものであるということがここでは示されている。ちなみにフォーティーの『言葉と建築』では、この本が『ザ・ニュー・ヴィジョン』とクレジットされているのだが、これはアメリカ翻訳版。ドイツで1920年代後半に出版された『素材から建築へ』はアメリカで翻訳されるのだが『ザ・ニュー・ヴィジョン』と『ヴィジョン・イン・モーション』の二冊に分割されている。フォーティーはこのへんすっぱりと「1928に出版された『ザ・ニュー・ヴィジョン』は〜」のような書き方をしている。ちょっと気になる。


話は急に変わり、且つすぐに終わるのだが、ミースと同時代人とのうまく言い表せないズレのようなものは「『健康』志向」の有無で説明が行くのではないかとふんでいる。がっしりとした彼の健康体は弟子や追従者達によって伝えられているのだ、というのもちょっと気になる(これは関係があるのだろうか自分でも疑問だ)。

あとミースと写真について

建築と破壊―思想としての現代

建築と破壊―思想としての現代

をちょっと参考にしてみようかと思っている。