収穫

今日は京都で資料探し。京都工芸繊維大学は建築本の宝庫だ。コールハースの『S,M,L,XL』が四冊も並んでいる棚を生まれてはじめてみた。

S M L XL: Second Edition

S M L XL: Second Edition

これ二冊と
S, M, L, XL: Small, Medium, Large, Extra-Large

S, M, L, XL: Small, Medium, Large, Extra-Large

これ二冊で四冊。表紙の「Rem Koolhaas」の部分は出版年で違っている。新しいやつは青で、も一つ前が黄色で、最初が橙だ。しかもこの本1300ページくらいあってやたらと重い。コピーが大変だった。

『Architectural Forum』誌の1929年11月号に載っているWilliam Francklyn Parisによる「The Barcelona Exposition: Splended but Costly Effort of Catalan People」も無事コピーできた。アメリカの雑誌がアメリカのパヴィリオンに焦点を当てるのは当然だが、それにしたって「バルセロナ・パヴィリオン」には少しの言及もない。気になるのは、写真にうつっている通りが水でビタビタになっていることである。撮影時期の問題かなとも思ったが、どうやらカタロニアの気候の悪さと土地の水はけの悪さの問題らしい。ちなみに「スペイン村」の画像は豊富。
 
上の写真は『Architectural Monographs: Mies van der Rohe』から「もう一つのドイツ館」の一部。

Mies Van Der Rohe: European Works (Architectural Monographs)

Mies Van Der Rohe: European Works (Architectural Monographs)

この本だろうか。似たような書籍がいくつか存在している様子。「もう一つのドイツ館」とは要するに国王のための「パヴィリオン」とは別に存在する展示用の建物のことである。これはどうやら工場のような建物だったらしい、とこの前の発表では言っていたのだが、むしろただのデカイ箱である。内部も純粋な無柱空間だし。でもこの開口のバランス正直好きだ。

Lilly Reich: Designer and Architect

Lilly Reich: Designer and Architect

この本にも「もう一つのドイツ館」の情報が載っている。ちなみにリリー・ライヒとはミースと一緒にバルセロナ万博のプロジェクトをやった人のことだ。

あと前のエントリで挙げたジョンソンのカタログはあまり収穫なし。残念。