ミースのドローイングはどうか
Mies-Perls Krefeld 1/5&6 (Garland Architectural Archives)
- 作者: Ludwig Mies Van Der Rohe,Arthur Drexler,Mies Van Der Rohe Archive,Franz Schulze
- 出版社/メーカー: Garland Science
- 発売日: 1990/07/19
- メディア: ハードカバー
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例えばこれは1928年の「ガラスの部屋」という展覧会用のプロジェクトの写真(左)と平面図(右)である。前にも多分触れたが、このプロジェクトはパヴィリオンの建設と時期的にかぶっていたと思う。フルハイトで色つきのガラスが使用されている。ちなみに右の図面を拡大してみると平面図の余白部分にパースが描きこまれていたりする。
平面図、断面図とは存在しない視点から描かれるものである。アクソノメトリックに関しても、透視図と違って、「描かれる空間」に「それを見据える視点」が属していない。「客観的」ではあるのだが、それとはまた別の、経験的なパースを可能とするような超越論的な性質が平面図や断面図に見出せるのではないだろうか。