デザイン講義レポとおしらせ

今年初の授業。久しぶりのデザイン講義。今日は今までのおさらいと補足、そしてレポートだった。

面白かったことを抜き出して二点。最近と30年前の話。

まず一つ目は最近のソフトウェア開発におけるオープンソースの登場と、建築における類似物とがアナロジーで語ることができない(とされている)理由。要するに建築ではベータ版(中途段階)が存在しえないということもその一つだろう。命にかかわるとまずいし。でもなんだかこの相違を語るときのキーワードがきわめて古典的なパラダイムにのっているようで面白かった。

もう一つは、イームズ『デザインとはなにか』74年におけるインタヴュアーとの応答。「形態は機能の分析によって導かれるのですか」という旨の問(要するにサリヴァンの「形態は機能に従う」の反映)に対し、「ここでのリスクは、その分析が完了していないかもしれないということです」と答えている。機能という概念のふわふわした無根拠さをこれほどシンプルに指摘しているのはすごい。ウィットに富んでるようにも思える。


ところで、お知らせです

第六回視聴覚文化研究会

日時:2007年1月20日(土)13:30〜17:00

会場:同志社大学今出川キャンパス)明徳館3Fメディア教室

発表時間:13:30〜14:30、14:45〜15:45、16:00〜17:00

発表者及び発表タイトル:

1.「アクションペインティングとアメリカ帝国主義イデオロギーの関係について」

――平田 思(神戸大学大学院)

2.「メディア文化におけるダダ〜フォトモンタージュとフランシス・ピカビアについ

て」

――増田 展大(神戸大学大学院)

3.「鏑木清方の描いた肖像画について〜樋口一葉像を中心に〜(仮)」

――吉田 みゆき (同志社大学大学院)

会場となる明徳館3階メディア教室に入るには、学内関係者のキーカードが必要です

ので、参加される方は13時20分ごろ明徳館入り口にお越しください。

http://www.doshisha.ac.jp/access/ima_access.html

http://www.doshisha.ac.jp/access/ima_campus.html



林田 新

arata_1002@hotmail.com