ホテル

関西にいるとあまりよくわからないが、東京に行ったとき「私が社長です」と言っている不思議な女性の写真が前面に押し出されている広告があった。で、それがいま話題になっているAPA HOTELだった。

私が社長です。

私が社長です。

どの部屋にも一冊ずつこの本が置いてある。聖書みたい。
この事件、実は某有名ブログに実名でのリークなんかがあり、去年の暮れあたりから結構話題になっていた。マスコミによるブログの取扱に関しても興味深い事例だけど、どうにもこの時間差がちょっと気になるところではある。結果的にこの事件が談合の話題にかぶさるような形になった。

ところでホテルと旅館との関係だとか線引きはいったいどうなっているのだろうか。先日挙げた藤森さんの本ではそれほど焦点にはなっていない。通史的に幕末から昭和までの日本近代建築に関して駆け抜けるような記述がされているので、各々のビルディングタイプに対する考察は必要最低限にとどまっているからだろう。藤森さんの論を部分的に深化させて引き継ぐような形でこの点に関して論を展開しているものとしては

〈個室〉と〈まなざし〉―菊富士ホテルから見る「大正」空間 (講談社選書メチエ)

〈個室〉と〈まなざし〉―菊富士ホテルから見る「大正」空間 (講談社選書メチエ)

なんかがある。