コルブ展覧会と紙

sakakibara19842007-02-07

東京でル・コルビュジエのパヴィリオンに関する展覧会が開かれているらしい。
http://www.tokyoartbeat.com/event/2007/569A
id:seventh-drankerさん情報ありがとうございます。面白そう。

パビリオンは博覧会会期終了後には取り壊されてしまうため、実物を見に行くことができません。このため、彼のパビリオン建築をまとまった形で紹介した展覧会はありませんでした。

そうそう。この単純な事実に気づかないでバルセロナ・パヴィリオンの受け取られ方を建築史における特権的な例外としてみていたきらいがある。世にあったパヴィリオン建築を比較して考察すること、これを可能にしてくれるような本展覧会の意義は大きそうだ。三月中に行ってこようかな。

[rakuten:book:11909186:detail]印刷技術の問題はあまり踏み込めずに終わってしまったトピックのひとつだ。印刷云々に拘泥する前に印刷される媒体としての紙から逆照射する視点があってもよいなと思い、さらさら読んでみる。19世紀に紙の大量消費にあわせてパルプから作られたものはそれ以前の古布から作られたものよりも耐久度が弱いこと、とか「へー」と言いたくなるような記述が満載だ。

そういえばグーグルが世界中の本をスキャンするプロジェクトを進めているとかいないとかいう話を聞いたのだが、紙の耐久性、保存場所の問題、流通の問題、などを考えると荒唐無稽に聞こえるこのアイデアも現実味を帯びてくる。行ったことのない図書館まで資料を取りに行く余分な時間が短縮されるのはありがたい。そういう図書館訪問が案外楽しいのは事実だけど。