からだ

視聴覚文化研究会での卒論修論発表会最終日。残念ながら途中で早退して後回しにしていた転居にまつわる諸々をすませた。id:yasuhamuさんの発表の際につたないながらも司会をつとめさせていただいた。民謡というとどうも踊る人(どじょうすくいとか)のイメージがあるので、その際の身体性について今回言及がなかったのですがどう考えていらっしゃるのですかとうかがった。

でこの質問にはちょっとわけがあって、会場までの間に読んでいた書評から影響をうけてしまっていたのである。

スケートボーディング、空間、都市―身体と建築

スケートボーディング、空間、都市―身体と建築

著者のイアン・ボーデンはロンドン大学大学院バートレット建築学校のディレクターをつとめているのだが、10+1での今村創平さんの書評[海外出版批評:祝祭の場における、都市というシリアスな対象]でもその名が挙げられている。該当の書評は今村さんのページから飛べるようになっている、南後由和さんがSITE ZEROに寄せられているものである[サイトゼロレヴュー]。

南後さんがきれいにまとめていらっしゃるので後はとりあえず読もう、という感じなのだが、スケーターが都市をすべる際ボードと地面とが摩擦し、その感触や音が身体へとフィードバックする、もちろん滑走音はうるさいからスケーター個人の内部作用にとどまるものではない、こうしたあり方ももれなく考察の対象にされている(と思う)ところが面白そう。前々からエントリで触れているルフェーブルを使っているようなので、そのへんも気になるところ。とりあえずアマゾンで注文しておこう。