担任の先生のこと

何人かと一緒に業後クラスに残っていると、担任の先生が今抱えている集合住宅のプランを見せてくれた。来年の六月あたりにできる予定らしい。完成予想図は「シェード」という3Dソフトで、外壁のルーバーがアルミの場合と木の場合とで計2パターンつくってあった。

これがルーバー(写真と当該のプロジェクト図面とは関係なしです)。ちなみにシェードはCADよりもレンダリング能力が高い、というとなんだかよくわからないが、早い話が「より本物らしく」なる。CADやレンダリングソフトを取り巻く「リアリティ」概念に関しては少し腰を落ち着けて考えてみたい気持ちはするが、単純に言ってほとんど写真と遜色ない。こうなると自然と担任の先生を囲んでみんながどちらがいいかゴチャゴチャ話すことになるわけであって、実際そうなったわけだが、先生自らプランの「お手本」を示してくれたということに対してちょっと尊敬した。ルーバーが太すぎるのでは、という疑問にも法規制の側面からちゃんと説明してくれたし。箇条書きの教科書よりも実際の現場から学ぶことも多く、その機会を学生に与えてくれるということがありがたい。