スティーヴン・ホールのこと

ディテールから建築を構成するという方法論で攻める建築家がいる。有名どころとしてはカルロ・スカルパが一番最初に頭をよぎるが、この前挙げた鈴木了二もこの種の建築家だと言ってもよさそう。そしてスティーヴン・ホールもその一人。

とかいいつついきなり外観写真をアップ。「モダン建築」さんの建築家別アーカイブのスティーヴン・ホールの項からお借りしたものです。ワシントンにある美術館。形態の奇抜さにのみ目が行きがちだが、これも彼の場合開口の取り方を意識した結果だと言ってもよさそうである。白いマッスにするのではなく、特徴的な素材を選択している点にも注目したい。


ティーヴン・ホールのドローイング。水彩です。ちなみに上のプロジェクトとは無関係。

Written in Water

Written in Water

フランクに鉛筆で輪郭を描き、着色する、というドローイングはおそらくある程度の建築家がやっていることだろうが、彼の場合それのみで本が一冊出ているというところがすごい。