9坪ハウスコンペのこと
21日締め切りの9坪ハウスコンペに提出するヴィジュアルがなんとかできた。明日一日推敲して、翌日の水曜に亀岡まで行って出力してもらってそのまま郵便局から発送してこよう。何とか間に合いそうでよかった。今回のプランは別名「はないちもんめの家」。前回のダイワハウスコンペに出したヴィジュアルはほぼ手書きで色も無かったので、今回は図面や模型を作り、その写真を加工してカラフルに仕上げてみた。あとは文字を少なめにしてすっきりさせた。この前のやつ正直読みにくかった、という先生のアドヴァイスを受けてのものである。
卒業設計日本一決定戦OFFICIAL BOOK―せんだいデザインリーグ〈2007〉
- 作者: 仙台建築都市学生会議,せんだいメディアテーク
- 出版社/メーカー: 建築資料研究社
- 発売日: 2007/06
- メディア: 大型本
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とはいえ、プランのコンペなので「高校生クイズ」や「鳥人間コンテスト」のようにはっきりしたポイントによって勝敗を左右されるわけではない。だから何をもって「日本一」なのか、がいまいち釈然としないところはある。あるのだけど、この本に掲載された各々のヴィジュアルにはそんな小言を吹き飛ばすくらいの勢いがある。ただあくまでもヴィジュアルが、ということであって、発表者に寄せられた質疑応答のところを読んでみるとそのプランを理論的な側面からサポートして(できて?)いる人が(敢えてなのか)あまりいないように感じた。たまたまガッチガチに理論武装した人のプランが掲載されていなかったという可能性も無くは無いだろうが、まえがきで審査委員長の山本理顕氏も同じようなことを言っていたので全体的にそうだったのだろう。
もちろんこれは対岸の火事ではないわけであって、常に自分はどうだと襟を正さないといけない。「そのうえで」という条件付きで、これは結局ヴィジュアルは一人歩きするということを示しているのかなと思う。ヴィジュアルは一人歩きして審査する側の頭の中でムクムクと成長する。だから山本氏のまえがきの小言は、理論の欠如の問題というよりは(もちろんそれはあるだろうけど)、自分のプランの魅力や面白みをどれだけ引き出して他者に伝達できるか、という能力の問題として考えるべきではないだろうか。そのためにこそ理論が必要とされるはずである。もちろん難しい言葉で翻弄せよということではない(気をつけろよ、自分、という自戒をこめて)。
ということで結構参考になる一冊。