自由設計のこと

以前土地を紹介した例の自由設計のこと。今日はほんとうなら図面を描いているはずだったのですが、先生から「もう一歩なんかあるといい」とのご指摘を受け、結局案を練って終わりました。ということで自戒を込めたメモ。

地下一階のエスキース(端が切れてる)。この上に地面とフラットな一階が乗ります。
どんなプランか
一言でいうと「図書の公園」。もちろんホールなんかもあるしコーヒースタンドもありますが、強調したいのは「図書」と「公園」。京都の碁盤目をイメージした、幾何学的にガチッとしたプランで覆われてますが、斜めに広場・公園がその空間を横断しており、分割された左上には本、右下には映像や音源と収容物を変化させています。
どういう特徴か
京都でいう道路の部分に書架の機能を持たせ、その書架に囲われる部分、都市でいう宅地、に開架室が来ます。書架が迷路状になっているので本を探していると迷いますが、フラフラっと外に出ちゃった時の視線の抜けのよさや、新しい機能の発見をテーマにしております。
で、問題点は

1)既存図書館との異質性をもすこしクリアに。
2)迷路的書架部分とそれに囲われる開架室という関係性をもう少し変化させられないものか
3)水面が欲しい

1)に関しては上でちょっと述べたような、「体全体でのセレンディピティ(っていえるのかな)」みたいなものを、つまり偶然の出会いを前面に出したい。機能ではなくてということ。2)は先生からも指摘していただいた部分。個人的にもせっかく書架部分がチューブ(というかボックス?)化しているのに、これでは書架/開架の関係が既存図書館のあり方と大差なくなってしまっている。だからこの2)は1)にかかわってくるはなし。3)に関しては全体的にカチッとした面が多くなりすぎて肩がこりそうなので、揺らぐ面が欲しいということから。さてもうひと考え。