ハービス・エント
思ったよりずっと広かった
エスカレーター・ホール(とはいわないか)が吹き抜けなので、4階から地下1階まで見通せます。
4階から5階を見上げたところ。ちなみにまだ昼です。
5階に上がって振り向きざまに一枚。昼です。
5階レストランフロア。通行部分がすべてスロープに。ただやたらとこまめに段差があったのはなぜだろう。
下降。3階→2階
下降。2階→1階。窓の向こうには吉田鉄郎「中央郵便局」です。さりげなくニクイ開口部だ。
下降。1階→地下1階。
一番下の地下2階。「パサージュ・エント」というらしい。「AL AVIS」がかなりの盛況だった。
すごい幻視効果を発散していた床。立ち入り禁止。探してみてください。
以下は地下2階レベル。天井高が微妙に変化している。くりぬかれた穴は・・・
こんな感じで地上に繋がってます。
緑化されてます。
おばちゃんの向かう先は地下鉄の駅です。
ハービス・エントのサイトはこちら。単純に言ってしまうと、ズゴッと抜けたエスカレーター・ホールとそこからのびるテナントエリアからなっている。この二分はそれぞれ光の質が全く異なっているため、かなり強く感じられる。各店舗に有名ブランドが多いのでなかなか入りづらい感があるのだけど、それは多分ターゲット層が明確にされているためだろう。内装もそれを示唆するかのように細かいところまで凝っている。ディテールのみならず、
なんともゴージャスなトイレ前。この手のオブジェが要所要所に置かれている。
惜しむらくは、というかもうこれだけ広大なのでどうしようもないのだが、どうしていいのか分からない、ということだ(買い物しろよ、という話だが)。ハービス全体では水平方向にかなり長くのびているのだけど、その「最終地点」を目的地たらしめるアトラクターがない。方や積層するフロアにしても回遊性がない(ように感じた)のでブラブラしづらい。ただ建築学徒としては、3階あたりからエスカレーターを下るにつれ吉田の中央郵便局が少しずつ姿を現してくるという、ひとつのシークエンスを可能にする開口部の取り方は(狙ったか否かは別としても)ちょっと感動的ですらあった。