もろもろ

連続レクチャーの件で「voice of KYOTO」さんが遊びに来てくださいました。

サイトデザインがとても綺麗。編集長の宮下さんは個人でウェブメディアを持ちながら旅行雑誌には載っていない京都を発信しつつ、その過程で、メディアにそれほど慣れていないコンテンツホルダーさん(職人さん、アーティストさんとか)の発信のお手伝いをされています。ということで肩書きとしては「編集長/プロデューサー」とのこと。自らがメディアを持つことの強みを正しく認識すること、そしてその際人と人とをつなげていく結び目になるためには自らを「話のネタ」にしてもらうくらいの覚悟でいたほうがいいということなどなど、面白いお話を聞かせていただきました。今あるものに直接手を加えるというよりは、それを生み出す技術を持つ人との対話の中で望ましい方向性を共に見つけていく、というような宮下さんのスタンス(想像だけど)に深く尊敬します。さて建築には何ができるだろうか。

で、夕方久々の大龍堂千客万来でなかなか忙しそう。店主のおっちゃんが一段楽したところで閉店間際まで談笑。ここには書けない(書いたらあかんで!とのこと)あれとかこれとかの情報をゲット。おそらく書ける情報としては、武田五一や岸田日出刀などなどのレア本がゴソっと入ってました。そのうちサイトでもアップされると思います。河野通祐さんの「みみずのつぶやき―無名建築家の生涯」を購入。
そのあとジュンク堂でこの本を買った。

コケの謎―ゲッチョ先生、コケを食う

コケの謎―ゲッチョ先生、コケを食う

ちなみに苔庭で有名なのはたとえば東京は本郷にある「瀬川邸」(リンク先、訪問ツアーの様子です。いいですねー)。登録有形文化財にもなってます。ただ苔ってどこにでも生えそうなのに意外とメンテナンスが大変らしい。物語調で読みやすそうなこの本でそんなコケの謎に迫ろうと思う。関係ないですが、本を入れてもらったビニールの袋の口を止めるセロテープが、はがしやすいように部分的に折ってありました。説明難しい割には誰でもやったことあるあの状態のことですが、ちょっとしたことで結構嬉しかったです。
追記:そうそう、京都在住(一応)のくせに西芳寺を忘れるとはたいそううっかりしていた。

Wikipedia:西芳寺」より。もこもこしてるところは「ホソバオキナゴケ」というらしい。この庭園、今では150種ものコケを宿しているものの、もともとは石庭だ。そのうちコケの胞子がどこかからふわふわ飛んできて、それが空中湿度の高さと相まって、ここまで見事な苔庭となったのだろう。環境に従順というかちょっとわがままなコケのこうした性格が魅力的。