京都大阪

この週末は京都市内、大阪へ

伊東忠太祇園閣。用途のわからなさが突き抜けてていいです。

アートウォークの現場になった清水寺成就院、経堂、二条城お台所(東福寺には結局行けずじまい)は見事なまでの観光名所であって、観光する人にとってはその場所こそが目当てであり、いきおいそこが展示場所になっていることを知らない人も多そうだ。みんなが「なんだなんだ」というリアクションでもって気づいたり気づかなかったりしていて面白かった。清水寺の職員さんも「なにそれ」と言っていた。これらの場所で展示できること自体珍しいことで諸々の難しい条件をクリアしたという事実はすごいなと思うけど、なぜここでこれを展示しているのだろうかという疑問はやっぱり残る。
ただ単体として見た時に面白かったのは二条城お台所でのマット・ゴールデンのリボンとマーク・ウォリンジャーの地下鉄映像だ。前者は京都のあちこちにある室外機やらダクトやらにリボンをつけて空気の流れを可視化した写真を延々スライドで流している。後者はイギリスの地下鉄を車両に備えた固定カメラで撮影したとおぼしき映像が延々流れていく。消失点が黒点で示された大画面の暗闇に、仄かに光るライトが、次第に大きくなり、右左に流れ、消えていく。車両からみた地下鉄の景色であることが知らされるからこそ意味を持つ光の動きだ。

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ところ変わって大阪では新梅田シティを見に行く。二つの大きな庭の取り方とボリュームの配置が面白い。詳しくはまた今度書こうと思いますが、高層ビルとグランドライン操作を利用したエリア開発の好例だと思います。