大阪中央郵便局立替

Ken-Platz:大阪中央郵便局の建て替え計画が明らかに

日本郵政と郵便局株式会社は12月5日、大阪市北区にある大阪中央郵便局敷地を含む再開発計画の概要を発表した。オリエンタルランドが運営する劇場や商業施設を備えた地上40階建ての高層ビルとなる。

 発表したのは隣接する西日本旅客鉄道の敷地と一体化した大阪駅西地区約1.3haの再開発計画だ。新しいビルは地下3階・地上40階建て。地上2階に歩行者用デッキを設け、JR大阪駅と結び付ける。

 低層部には大阪中央郵便局と商業施設、中層部には客席数約1700席規模の劇場をそれぞれ設ける。劇場の運営を手掛けるオリエンタルランドは、西日本で初めて施設を運営する計画だ。高層部は1フロア約3000m2を基準階としたオフィスとなる。設計は日建設計が担当する。早ければ2009年上期に着工し、12年の完成を目指す。

吉田鉄郎氏が設計した既存の大阪中央郵便局(1939)の、1階から6階まで少しずつ階高が低くなっていくような意匠は上品だ。お隣に位置するハービスENTを2階から1階へとエスカレーターで下るとき、正面を見ていると広く取られた開口部からその上品な中央郵便局を臨むことができる、ということを以前ハービスENTのことを書いたエントリで書いた。図らずか否かはわからないけど、でも新旧の混ざり方としてはすごくニクイなと思っていた。ときにこのニュース。

囲ったところが開発予定地。中央郵便局に隣接する左側は西日本旅客鉄道株式会社所有の敷地。このエリアにはハービス・プラザとハービスENTが「商業施設」としてあって、大阪四季劇場が「劇場」としてある。最近ではその間にブリーゼタワーもできた。そして(今回のように)さらなる開発も待たれているはず。ただこうした再開発エリアに70年前の建物が「残っている」ということの示すメリットをあまりだれも意識しないらしい。数値として残らないからだろう。ストックの時代というのはいつになったらくるのだろうか。
追記:ちなみに「オリエンタルランドが運営する劇場」ではディズニーやシルク・ドゥ・ソレイユの公演は予定されていないらしい。