NOANOA

七月十二日、製図課題の講習を受けに大阪へ。新大阪駅近くのビル。遠くのビルの看板にメディアカフェポパイ、とあるのが見える。
毎週金曜深夜はネットカフェに行く。ゆう遊空間京都五条、ヒーリンフィーリン四条河原町、メディアカフェポパイ二件、サイバック河原町、自由空間新京極、漫遊堂東大路通、と来て、先週はコミックバスターPocoagio烏丸丸太町。一階に24時間営業のフレスコが入っているビルの二階。独特のせり出しを持つビルのため、小さくないテラスがあり、勢いテラスシートというものがある。但し面積の割りに四席ともてあましているな、という感想。つけるつもりではなかったのかもしれない。とはいえテラスで漫画が読めるというのは今までではじめて。なお、オープン席(三席)はガラス窓を通じてテラスに面しており、昼間の日射は相当なものなのではないかと推測する。開放感のあるネットカフェ。本が焼けそうだ。床面は綺麗。

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同日、夜十九時よりあわたにさん展覧会のクロージング。レビューのための聞き取り数件。あわたにさんが「自然」というときの、その語のニュアンスを次回もういちど尋ねてみる。彼女の展示は彼女自身の考える「自然」に向けてつくられている、と思う。キーポイントはかたち、あるいは距離感、とかか。一方では留保の、それと同時に抵抗のモードにも聞こえてくる。何に対してか、も、次回話してみよう。そうそう、彼女の描いたものは最高のもらい手さんたちの手に渡っていった。感謝。

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銀閣寺の近く。白沙村荘の洋館を1970年代にレストランへと改修したNOANOA。白沙村荘ははくさそんそう、と読む。19世紀から20世紀を生きた画家橋本関雪のアトリエのこと。駐車場完備。観光地になっている。

二階です
梁が屋根の勾配をなぞっている。床面以外は同じ仕上げ。ひっそりとした光の入り方がよい。店内ではどの席に座っても構わないそうなので、静かに喫茶、食事したいときにはここに座ることをお勧めします。壁に穴があけられないため、窓の一部に穴を開けて空調のダクトを配していた。穴を開けて、というより割って、といった方が近いかもしれない。

階段室の窓です
見境のない植物が外壁一面を覆う。ステンドグラスのようになっているのはそのため。

一階です
二階のすっきりした空間とくらべずともごちゃっとしてるな、と思う一階。チャーミングな品々が多い。窓が二重にされているのはなぜだろう。手前のものはフレームのみになってはいるが、もともとはガラスか何かが嵌められていたのだろうか。なおこれは一階の窓のみならず、ほぼすべての窓が二重。

一階、階段越しに奥の扉を望んでいます
日差しも割と穏やかな日だったので、外でコーヒーとケーキをいただく。喫煙はできますか、と聞くとできますよ、とのことだったので、喫煙していると、風が強く灰皿の中の灰を飛ばしていった。灰皿の中でクルクルッと勢いをつけて灰が飛ぶ。

外、奥に見える扉が洋館入り口