聖アグネス教会、内部

七月十六日、
以前気になっていると書いた「無料休憩所」が「ワンコインバー」になっていた。無料ではなくなった、ということだ。看板、店内ともにスペーシーな色彩。触れてはいけないところに手を伸ばそうとしているような気がしたので、また逃げてしまった。

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七月十七日、
四条通、地下にあるまんが喫茶「コミックA」へ。最初の30分は6時から23時までが190円、23時から6時までなら250円。以降延長30分ごとに同額。23時から6時までナイトパックで1000円。ドリンクはプラス315円で飲み放題。800×1200程度のテーブルが16、それぞれに椅子が4、のべ64の座席がある。インターネット席はなく、電気系統がないのでコンセントもない。言い忘れたが仕切りもない。ちょっとはある、とか、心持仕切られているような感じがする、という淡い思いを撥ね付けるがごとく、そもそも空間を仕切ろうという気がさらさらない。潔い。じゃあ逆になにがあるかというと、まず漫画がある。壁面という壁面が全て本棚になっている(真上から見たら「ロ」の字になっているはず)。まあそれは「コミック」を謳うくらいだから当然だとして他になにがあるかというと、ウェットティッシュがある。しかもほぼ各テーブルに。あと灰皿もある。それから二号店もある。新京極に。臨死!江古田ちゃんを読む。

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そのスカッとした仕切りのなさで思い出したが、高野にあるまんが食堂「げんざえもん」にも行ってきたのであった。ほぼ満席。食堂なのでもちろん仕切りはない。時間制限もない。みんなキリのいいところまで読んで帰る。だから満席。回転率がすごい悪そうだな、と思ってはいたものの、案外クルクル入れ替わっているようだ。壁面は基本的に全て本棚なのだけど、椅子と棚との間が狭いのであまりアクセサブルではない。しかしいざ読み始めてみると足元に按配のいい足置きがあって非常に快適。マンガ喫茶発祥の地とされている愛知県を地元に持つ身として、食べ物を頼むとついでに本が読める、というオールドファッションドなシステムにははっとさせられる思いだ。そうだった、と。今はどちらかというと空間そのものが時間で切り売りされている。北白川通り沿いにもオールドファッションドまんが喫茶を見つけたので今度行く。名前はわすれた。クロサギを読む。

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七月十八日、
調べ物。友人に協力してもらう。世の中の人が何を調査しているのかを調査している。

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七月十九日、
大阪。製図講習。新大阪駅徒歩5分の丸ビル本館にて。別部屋ではジェイアール東海パッセンジャーズ新人研修会。

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聖アグネス教会、その内部。1931年までは烏丸通りに面して説教壇が外側に取り付けられていたそうだ。御所に向かっての説教。いまはもうない。