観光と祭、アドリブつき

七月十四日、タイ人四人を連れて京都観光。朝九時半から夕方まで、延べ六箇所をまわる。改修中(屋根を)の龍安寺へ行き、石庭に配置された十五個の石はどこから見ても十四個しか見えないのだ、というすり切れたような説明をすると、そのなかの一人がこともあろうに歩きながら石を数え、「十五個あるよ」と返してきた。歩いちゃダメ。

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同日、夜から秋に行うイベントのためのミーティング。radlab.にて。このミーティングは毎回密度が高く、参加している人たちの正体不明度も高いので楽しい。暑いのが難点。議事録をつける。

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七月十五日、祇園祭歩行者天国状態になっている通りを屋台が挟みこんでいる。その外側には歩道。サンドイッチで言えば具にあたる部分に最も人がいるため、歩道は避難場所のよう。歩道に接する店舗の前面が座る若者で占拠されている。「座らないで下さい」と誠実にお願いする貼り紙も効果はなく、人を追い払うはずだった柵は逆に占拠されるべきスペースを指示しているようなありさまだ。桟敷席現象と名付けたい。ときに、某スターバックスの前面にだけどういうわけか人がいないことを認める。柵も無ければ貼り紙も無い。ただその場所が常に打ち水で濡れているというだけだ。これはうまいやり方。いいわるいは別としても。

それでもやっぱりメニューはちゃんとあるんだろうな
かめすくい、と書かれた屋台で、かめが流されていた。楕円形の底の浅い水槽が流れるプール状態になっているからだ。別所では普通の水槽でかめすくいをさせる屋台もあったが、とれてとれてわたしもうどうしよう、という調子で女の子がポイを翻していた。娘の勇姿と来るべき惨事とを天秤にかけているような複雑な表情で母親が笑っている。