快活CLUB半田青山駅前店

二月十九日、
愛知。快活クラブ半田青山駅前店は、もともと家電量販店が入っていた建物を居抜いている。

外観はほぼ変わらず、駐車場が広い。1階ではネットカフェ、2階ではスロット、ダーツ、ビリヤードが楽しめる。運営は株式会社ヴァリック。面白いのはここが株式会社AOKIからの分社独立企業であること(エンターテイメント事業と)だ。AOKIというのはあのスーツのAOKI。近代化の中で発見された「レジャー」の概念が「ワーク」のネガとしてあったことを意味もなく思い出す。この話は今ちょっと訳しているバート・ローツマの『Research for Research』序文で出て来たんだった。またそのうち小出しにしよう。スーツという「ワーク」の象徴を扱う企業からの派生がネットカフェ、その他の事業へと帰着する。個室の中に籠ることとしての「レジャー」。ちなみにネットカフェ以外のカラオケやフィットネスクラブという展開のあり方も香ばしい。カラオケ事業の屋号が「コート・ダ・ジュール」であることを見逃すべきではない、とかね。
他業種との複合店舗として以下のような物件を探しているとのこと。

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延床面積 500〜1000坪(1階建又は2階建)
駐車場 60台〜150台

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1500平方メートル〜3000平方メートルということになると、まさに今回の店舗で見るような元家電量販店のスケールが希望物件に相当するだろう。基本的な物件募集の条件はこんなところ。

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店舗業態 複合カフェ、フィットネス
募集地域 関東、中京、関西、東北
ロケーション 郊外型ロードサイド居抜き店舗・延床面積150〜300坪程度の居抜物件
駐車場 30台以上

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コンセプトにもある通り「バリ島のリゾートホテル」を模した内装はここでも徹底されている。入り口の他にもうけられた「ゲート」の造作、突如として挿入される造花、風なディテール。こんなスペースが日本中に点在する。バリネスの増殖。快活クラブはリゾートなる概念のユニバーサル化を目指すのか。現在「トルコライスフェア開催中!」とのこと。今回チョイスしたのはビジネスシートで、サイズは奥行き1150×幅1550。たいてい逆だが、このビジネスシートの特徴は長手方面に天板がつけられ、そこに向かって作業ができるということ。たいてい逆、というのは、ネットカフェではテーブルの天板は基本的に短手方面につけられているということ。間仕切りの高さは1500。ジャイアントキリングを読む。